2002 image


2002モデルは2001モデルからの大きな変更はありません。GISM FORTYとMOBS STAGE2に信頼性向上とセッティング変更に伴うマイナーチェンジが施されたくらいです。

GISM FORTY
まず、クラウン部の肉厚が0.5o厚くなりました。同時にエンド部の肉厚も増し、トータルでねじれ剛性20%程アップしたとのことです。倒立フォークはその構造上フォークブレースがないことから適度なしなやかさがあります。剛性向上により「硬すぎる」と感じないようにスプリングにも変更が加えられました。
2001モデルは等ピッチスプリングでしたが、不等ピッチになりました。これにより初期はKOWAおなじみの抵抗感のないスムースな作動性を実現し、ストローク後半では底付きを防止する適度なバネ性を確保しています。
もちろんオプションとして等ピッチスプリングも用意されています。またトップキャップもデルリン材からアルミ製に変わりました。
KOWAさんが特に強調していたのは”ここ最近倒立フォークは増えてきているが、倒立の最大のメリットを生かしているのはKOWAだけとのことでした。
写真を見ていただければわかるかと思われますが、フォーク下部には何も入っておりません。全ての部品はアウターチューブ(上側)に入っているということです。これにより重心は高くなってしまいますが、バネ下重量が軽くなり路面追従性が向上するという大きなメリットがあります。これこそが倒立の最大のメリットです。
価格は据え置き ¥228,000

MOBS STAGE2
2000モデル以前では、GISMとMOBSは倒立、正立の違いのみで内部構造は同じでした。が、2001モデルからは全く異なる構造となっています。特に2001モデルのSTAGE2になって大きく変わったのは、位置依存式ダンパーとなったことでしょう。また、以前のモデルでは左右フォークとも全く同じ構造でしたが、2001モデルからは左右でことなる内部構造となっています。
さて、2002モデルはアッパークラウン、ロワークラウンの肉厚アップ、また中空ブレースを無垢材からの削りだし(KOWAは削りだしが多いです。金かかってます)となり、ねじれ剛性が30%アップしました。
GISM FORTY同様ねじれ剛性アップに伴うセッティング変更としてスプリングが等ピッチから不等ピッチになりました。
これにより初期はソフトに、後半は踏ん張る感じを持たせました。なおこのスプリングは2000モデルのMOBSと同じスプリングになっています。
価格は据え置き ¥195,000

なお、今回の変更に伴いアドバイザーとして内嶋選手から伊田選手にかわりました。

位置依存式とは
位置依存式ダンパーとはストローク量によってダンピング特性が変わってくる減衰方式です。構造としてはドーナツ状のプレートの中にシャフトが入っているわけですが、このシャフトの太さが場所(ストローク量)により変わる方式です。これによりセッティング次第でストローク後半に粘る特性を出すことができます。
なお。このタイプではストローク速度によるダンピング力の制御ができなくなってしまうのですが、STAGE2では反対側のフォークが速度によるダンピングを制御します。
MANIAも位置依存タイプのダンパーですが、GISM FORTYとDH-Rはその構造上位置依存タイプではありません。
また、STAGE2ではシャフトにタケノコ状に入っているカラーを変えることにより位置依存特性のセッティング変更も可能となっております。もちろんいちいちバラさなくてもコンプ&リバウンドダンピングを調整ダイヤルにて変更できます。


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