整備日誌    2007年10月編

10月18日

外したフリー体
写真1
外したフリー体。軸と一緒に外れました。
フリーと相手体がくっついている状態。
写真2
フリーをバラし立てて、上から見た状態。
シャフトは抜いてあります。
これはフリーの相手側
写真3
これはフリーの相手体。

またまた久しぶりの更新。ネタはそれなりにあったのですけどね。
さて久方ぶりのネタはこれまた久々のフリー。
卓也スクールで講義を受けていたYMNKC氏、どうもフリーの調子が良くない。足を止めるとフリーが効くには効くけどかなりチェーンを引っ張られ、どうみてもおかしい。というわけでバラすことに。
今まで何例もフリーをバラしては感心したり、ムムムと思ったり。今回も面白い物を拝見させていただきました。
で、外したのが写真1。フリーが軸と一緒に外れてきました。
この写真では相手体がフリーにスプリングで押されています。
それをバラしたのが写真2と3。
写真1から相手体(写真3)とシャフトを抜いたのが写真2のフリー。
写真3相手体は外周にあるスプラインが、同じようにハブに刻まれたスプラインとかみ合い回転方向は固定されます。しかしスプラインですから軸方向には動けるわけで、写真1のようにスプリングでフリー(写真2)側に押さえつけられます。
爪が鋭角同士なら(コギを入れる方向)しっかりかみ合い、鈍角同士なら滑ってフリーが効くようになります。

さてフリー、そして相手体。とても硬そうな鋼でできており、そしてとてもシャープ。ムムム、こういうの見たことあるぞ。
そう、ヘッドやBBを削る刃物とそっくりです。
通常刃物は鋼に焼きを入れていますからとても硬くなっています。硬い物同士がカツカツとぶつかり合うわけだから、それはカーって威勢のいい音がしても当然か?だからあんな音がするのかな。

さてそんなこんなでバラしている最中に今回のトラブルの原因と思われるところを発見。これじゃイカンだろうと思いちょっと対策。いざ組み上げたら以前のように威勢良く「カーッ」といい音を響かせていました。
これで解決すればいいんですけど。



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