徒然日誌    2006年5〜6月

5月9日(火)
ここのところ忙しくて徒然日誌のみならず整備日誌もなかなか書けない。イカンです。
さて、以前から思っていたことだけどロードのポジションを決めるのに0.885とか0.884とか0.887とかで算出することがある。でもみんな間違えてないか?こんな簡単な公式でベストポジションが出ると思っているの?
実際考えてみよう、どう考えても公式があってポジションが出るのではなく、多くのライダーのデータをサンプリングして散布図を作り、そして近似式を求めたはずである。あくまでもデータがあって初めて近似式を作ることができるわけであり、しかしこれはあくまでも近似式であり正確な値が出ると言うわけでもない。ましてや近似式ならもっと複雑な式になるはずなのに係数はたった一個。こんなの近似式と呼べるの?
なのに何を血迷ったかこの式でベストポジションを出そうとする。そりゃ無理だよ。
あくまでも”おおよそ”のポジションを探り出す程度のものです。
更に笑っちゃうのは体各部のデータを取ってコンピュータにインプットしてポジションが出るなんて。そんなわけない。
これも当然散布図から近似式を算出してベストと思われる数値を出しているのだろうけど、そしてそれをコンピューターで表示させればさらに信憑性は上がりより”らしく”はなる。だけどさ、昔のようにロードと言えばレーシングポジションというのならともかく、今やコンフォートロードなんてのもあるし、レースポジションでも以前みたいに超前傾ばかりではありませんよね。プロの選手でも人それぞれだし、かなりハンドルしゃくり上げたりしているし。
細かいことを言えばシートの高さなんてペダル、シューズ、クランク長、シートポスト、サドル、パンツなどによって変わってくるし、ハンドルに手を添える位置だってフレームのトップ長だけで決まるわけではなく、サドルの前後位置、ステム長、ドロップハンドルのリーチ等々によっていくらでも変わる。
結局自分のベストポジションなんて乗り方や好みなどによっていくらでも変わってくる。だからベストポジションなんて一発で出ることはまずない。色々変えていって試行錯誤して自分にとってのベストを皆さん探り出していっているんですよね。
と言うわけで雑誌やネットの情報を鵜呑みにするのはやめましょう。自分にとってのベストを探り出すにはやはり試行錯誤が必要です。
とは言えやたらめったらでは困るわけで、まずは基準を探すわけで、そのためには算出式が役立つのです。
と言うわけで私たちがお客様のフレームサイズを算出するときもあくまでも基本的なものであり、それが絶対というわけではないのです。しつこいようですがベストを探すには試行錯誤が必要なのです。


5月18日(木)
なんだか忙しくて全然ホームページの更新ができない。ネタはいっぱいあるのに…


5月28日(金)
一身上の都合によりマイカーを買い換えることになった。今までも何度も手放そうと思いつつもなかなか手放せなかった。けど仕方なく手放した。のはもう2ヶ月も前になるのか。
乗り心地悪いし、シートは乗り降りしづらいし、クラッチも重いし…っていうのは僕には気にならなかったけど、身重になってしまった奥さんにはつらかったようだ。
もう1台ある軽でもなんら不自由しないと思っていたけど、これはもっと乗り心地悪いし、更に都合の悪いことに車高あげちゃって余計に乗り降りしづらくなったし…というわけで維持費の安い軽は手元に残し、乗用車を買い換えることに。
しかし欲しいと思わせる車は全くない。なんで世の中の車ってこんなにつまらないのばかりになってしまったのだろう。
そんなわけで消極的な車選びが始まった。
とにかく欲しいのがないし、こういうのが欲しいという欲もない。ので車屋さん巡りを何度もした。しかしターゲットとなるようなものがないのであっちがいいかなぁ、それともこっちがいいかなぁ…と考えは変わるばかり。営業マンさんも「たちの悪い冷やかし客」と思っていたでしょう、しかし当の本人は至って本気なのでした。ってのも2ヶ月も前の話しか。
で、先月末新しい車が我が家へ来た。
今までの車より重いくせにパワーは半分未満。おおよそ速さとは結びつかないファミリーカー。ま、どうせ家族を乗せて走るときにはそんなに飛ばさないし、ならばこっちの方がずっと快適だしまぁいいかと思っている。
が、やはり心の奥底で車は速くカッコ良くなければならないと持論を持っている。が、私の持論ってのが既に若い方には理解されない持論だったりするようで、やっぱ40オヤジの考えは古いのか?
今頃どうしているかなぁ、俺の(乗っていた)ランエボ6…
いつかはまたこういうのに乗りたいなと思っているものの、7年近く乗った車から新車に乗り換えたのに任意保険が5万円弱も戻ってきた。もうスポーツタイプには乗れないかも。
最後にトヨタに告ぐ。KP61が今でもディーラーで買えれば、なんの迷いもなく買いに行きましたよ。ってのは無理な話か。


6月3日(土)
前回の自動車ネタが案外評判良かったのでこの際ちょっと脱線。あまりよくわからない方、スミマセン。
まぁ大体今時の自転車好きってのは「自転車命」という方はほとんどいないように思う。で、私世代は自動車やオートバイで峠やサーキットなどを走ったことのある方が多く、自転車じゃない話しに脱線することが結構多い。
さて「そそる車がない」と書いたら多くの?方から「うんうん」と意見をちょうだいした。で、みんな「あの頃の車は楽しかったなぁ」という感想ばかり。
今や数字社会、なんでも数字で評価されてしまうので自動車会社も「売れる車」作りになっちゃっているんでしょうね。自動車に限らず「売れる物がよい物」とされ、「良い物が売れる」というわけではない。マーケットリサーチは大切なことだけど、ユーザーに媚びるような物作りにはそそられる物が無く、たまたま消極的選択で生き残っただけにすぎない物。
と、しらけたここ数年ではあるが、こんな私をそそらせたすばらしい車?もある。
まずはこれ
朝刊の新製品情報に「パワー2倍」と紹介されていた。どれどれと記事を読むとかなりそそる。こんなひょうきんな顔なのに中身はスゴイってのにそそられた。早速ディーラーに行ったけどゲットできたのは簡易パンフレットのコピーのみ。
しかしそのコピーを読むとこの車かなりキテいる。読めば読むほど私をグラグラさせるスペック。ただ一点気になることを除いては…
コピー持ち帰って奥さんに相談。「これ欲しい」と言ったら「買えば」だって。気になるアレに関しては一言言っておくべきかと思い「エアコン付いてないんだって、付かないんだって」と。そしたら「ダメ」と言われた。
当時子供が産まれたばかりだったのです。赤ん坊は上手に体温調節できないからエアコンなしはつらいよなぁ…というわけで大変残念ながら却下。
その後そそる物は出ず私の購入意欲はピクリともしない。
と過ごすこと数年、家族でお台場へ遊びに行ったときのことだった。ショールームに飾ってあったこれに目が釘付け。パンフレットで見るより現物はもっともーっとイカシます。
とにかくあまりのカッコ良さにシビレタ。うちの近辺ではおそらく1日に一番多く見るであろうこの車がこんなにかっこよく化けるとは思わなかった。外観ばかりではなく、車内にはTRDのバケットシート、そして大森の三連メーター等々。さすがにタクシーメーターはなかったけど(^^;
近くにいたお姉さんに話を聞いてみると、綱島(横浜)に行けば試乗車があるということで早速綱島へ。もうお台場で遊ぶどころではなかった。
現地に行くと開発の方が直々に現れ早速試乗。
し・か・し…遅かった。
ああいうふざけた形をしていながら速いってところにシャレが効くわけであって、あのまま速くないのでは笑いのネタにしかならない。
と同時に当時ちょっと精神的に参っていたので購入に踏み切れなかったというのもある。
けれどやっぱあの形は私の理想である。買っておけばよかったなぁと今でも思う。
以降そそる物は無し。ただ1台、これは気になっていた。発売前にディーラーにも行った。しかし発売されてスペックと価格を見て失せた。高い、重い。
もう本当にそそらせる車は出てこないのかな…


どっちが本物?6月15日(木)
子供ビールというのをご存じだろうか?見た目はまさにビール。コップに付く泡もビールっぽい。しかし未成年にも飲める炭酸飲料です。ま、お父さんがビールを飲むときに子供も一緒にその雰囲気を楽しむことができるというわけです。
飲料屋さんもうまいことを考えたもので、親としても何となく買ってしまう。で、カンパ〜イ。
ゴクゴクと飲むと口のまわりにつく泡も本物っぽい。よくできてる。
ところで、実は私が飲んでいるのもニセモノビール。今や普段家で飲むのは発泡酒より安い雑酒というカテゴリーのビール風飲料。まあ言うなれば第3のビール。
親子して偽物を飲んでいるわけです(^^ゞ
しかし子供ビール、私の飲んでいるビール風飲料より高かったりする。
うーん、シャレにならん。


6月27日(火)
そういうわけで自動車を買い換えたわけだが、そうしたら顧客満足度調査のようなアンケートが届いた。読んでみると購入にあたりそのディーラーはどうだったか、営業マンはどうだったか、等々数ページにもわたるアンケートが入っていた。
ご協力お願いしますと書いてはあるけど数ページにもわたるアンケートって一体どうしたもんだろう。更にこのアンケートに関しての問い合わせはメーカーになっているが、アンケート調査しているのは調査会社になっている。
メーカーとしてはこういうのは専門機関に任せた方がということなのだろうけど、少なくとも私の情報がこの調査会社に渡っているのは確かで、その件に関し事前に話しはなかった。ちょっとメーカーに不愉快感を抱く。
営業マンさんは私のリクエストに快く応えてくれたし、ディーラー自体もしっかりやってくれたと思う。しかしこのアンケートはちょっと不愉快なのでそのように書いてやろうかと思ったらそういうのを書く欄はなかった。
封書には一目でそれとわかる通し番号があったので、私がアンケートを返送しないとそのディーラーや営業マンは返却率が悪いという評価になってしまうのかなと思うと返送してやりたいけど、このアンケートのとり方には不愉快感を抱いたので送付するのをやめた。

顧客満足度、よく言われる言葉である。この目に見えない物を可視化するために数値化するのはよくやる手法。そうやって評価しカイゼンして顧客満足度を高めることで日本が伸びてきたのは事実。でもそれって本当に正しいのかな?

弊店のお客様であるF氏は教習所の教官。私が免許を取りに行っている頃の教官ってのは運転をミスると結構強い口調で嫌味たらしく言われたものだ。もちろん上手に運転できればそのようには言われないわけで、だからこそ上手に運転できるように教習所で練習したわけだ。が、氏によると今は違うらしい。教習所も客商売、お客様に気に入ってもらえる教官になるように、これまた顧客満足度調査なんかもあるそうだ。
ところで生徒にとって良い教官とは?
そりゃ愛想が良くて丁寧に教えてくれて…というのたはたてまえで、要はOKのハンコを気軽に押してくれる教官が顧客満足度の高い教官になってしまうらしい。果たしてそのような人が免許を取って街中を走りまわったら…それはもう恐怖以外の何者でもない。が、残念ながら顧客満足度を上げようとするとそのようになり得るとのことである。というわけで「気を付けてね」と言われても…

というわけで顧客満足度、企業の自己満足にならなければ良いのだが…
と書きつつも、当店もお客様に気に入ってもらえるようにならなければと思う今日この頃。
うーん、お客様相手のお仕事は難しい(^^;


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