徒然日誌    2002年2月

2月4日(月)
先月末に名古屋で取引先の問屋さんの展示会があった。たいがいの展示会は東京で行われるので半日で行って帰ってきてしまえる故、休みを半端に取られてしまうが年に1度は名古屋に行く。たまには遠くだと旅行気分でこれはこれでよい。
imageさて、その展示会でシマノDi2を搭載した自転車があった。以前報告したと記憶しているがサスペンションはあそこが作っています。そんなことはどうでもいいのだが、せっかくだからシフトチェンジしたりサスペンションいじったりしてきた。シフトチェンジもサスペンションもオートマチックなのだが、どちらもマニュアル操作も可能である。で、サスペンションをいじったのだが、ハードとソフトの時のコンプレッションダンピングの差があまりに大きく感じた。ソフト時はまるでダンピングがしていないかのような感じだが、ハードになると一気に、ホントに一気に硬くなる。まあ、あくまでも街乗り自転車用のセッティングなので発進時に無駄に沈むことなく、しかし定速走行時には快適にソフトにというコンセプト。でもあまりにも違いすぎる気がする。自転車だと歩道に乗り上げたり車道に下りたりと、舗装路ではあるが実は結構衝撃が来るシチュエーションが多い。これが自動的に(勝手に)変わっちゃうと体が追いつかないかも?人間の体って無意識のうちにちゃんと衝撃に備えるから。まー、乗ってないからわからないけど。
そういうわけでオートマチックってあまり好きじゃない。本人の希望とは裏腹に勝手に操作されるのが好きじゃない。いや、そこはメーカーもそれなりにデータを取り最適と思われる状態にセッティングしてあるのだろうが、どうにも私にはしっくりこない。私が単なるあまのじゃく??

2月9日(土)
先日高速道路に乗ったときのこと、首都高永福料金所のうち1カ所だけがETC専用ゲートとなっていた。昼過ぎだったので特に混んではいなかったが、自分の車の前に5〜6台くらいは料金所待ちの車がいた。しかしETCゲートには誰も入らないということは誰もETC対応ではないわけである。
そもそもETCは高速道路渋滞の原因の一つである”料金所渋滞”を解消する手だての一つだったはずなのに、ETC専用になっているがために誰もその機器をセットしていなければ誰もそのゲートを通ることはできず、それ故かえって渋滞を巻き起こしている。
またこんなこともあった。首都高湾岸線を走っていたときのこと、神奈川線に入るところの料金所で料金所渋滞。しかし1カ所だけETC専用ゲートが。誰も入っていかないところを見ると誰もETCをセットしていないようである。等と考えていると、「ETC/一般」と表示が変わった。ら、みんな一気にそのゲートへと向かった。もちろん私も。
と言うわけで、ETCだとノンストップで料金所を通過できるので料金所渋滞の解消にはなるはずだが、それにはみんながETCを備えていなければならず昨今の状況を見ているとほとんどの方がETCを設置していない。となると、ETC専用ゲートはかえって渋滞を引き起こす元になるという本末転倒のような状況になっている。だいたいETCという制度そのものがおかしくはないか?料金所渋滞解消を目指すのならもっと多くの方々が利用しているハイウエイカードの専用ゲートを作るべきだと考える。そうすればハイウエイカードを買う顧客が増えるだろうし、道路公団にしてみれば事前に1万円〜5万円もの収入が入るわけで、そういう顧客にこそサービスをするべきではないかと考える。しかし実際にはハイウエイカードを使うと現金で払うよりゲート通過に時間がかかる。カードの認識とかに時間がかかるのでしょうか?
そしてもう一つ。高速道路に代表される有料道路は30年の償却期間を持って無料にするという大前提があるはずなのに(そういえばちょっと前に45年だか50年に変更されたような....)、いつまでもお金を取られてしまうのでは?と不安になる。
と言うわけで、提案。
みなさん、ETCを設置しないようにしましょう。そうすればこれは企画倒れということになり、専用ゲートとして無駄に占有されているゲートが現金顧客にも、カード顧客にも開放されるのではないか?そうすればETC専用ゲートによる料金所渋滞が解消されるのではないか?と考えたりする。
どうもETCは怪しい。公団と、装置を作る会社がグルになって無駄金使おうとしているのではないか?で、数年後「利用客が少なく企画倒れでした」となるのをすでに見越しているのではないか?で、結局専用ゲートを壊すわけでそれにもやっぱお金がかかる。しかし全ては税金等でまかなわれており誰もクビになるわけでもなく、左遷されるわけでもなく、公団と機械を作った会社と設置&壊す会社が儲かる仕組みになっているのではないだろうか??????
以上勝手な推測及び提案だったりする。

2月10日(日)
冬季オリンピックが開幕した。早速、里谷多恵選手が女子モーグルで銅メダルを獲得しました。おめでとうございます。が、ダイジェストを見ていた私は里谷選手の銅メダルより、男子スケート5000メートルで13位になった白幡選手の滑りに感動した。スケート選手としては小柄な方らしく不利だそうである。まー、すらっとして細身な欧米人と比べ中肉中背なアジア人では空気抵抗からして不利であろう。その不利を覆すためであろう、なんとコーナーで外の壁を見ながら滑っていた。さすがに最後の2〜3周目はバテてきたようで下を見てしまっていたがそれまではずーっと外を見ていた。これはすごいことである。
通常スポーツをやる上で視線は常に先を見るというのが鉄則である。コーナー進入時にはコーナーの頂点を、頂点に来たら出口を見る。そうすることにより自然に走ることができる。スケートでコーナーをハイスピードで滑ると体は内側にリーンする。ここでコーナーの先を見ようとすると顔はもちろん地面と水平になるから体とは向いている角度が異なってくる。すると前面投影面積が増え空気抵抗が増える。このロスをなくすためであろう、白幡選手は顔はそのままコーナーの壁を見ていた。壁との距離を見つつコーナーの曲率を考えながら滑っているのであろう。うむむむ、すごいことである。皆さん、是非一度峠のコーナーで外側のガードレールを見ながら走ってみて欲しい。とっても恐ろしいはずです。だからやっぱりこういうことはやめましょう。こういうことができるのはやはり世界の第一人者だからなんでしょうね。う〜ん、すごい。

2月11日(月)
ここのところお客様のバイクをいじるたびにほとんどロードばかり。スポーツ車という観点から見るとやはり主流はMTBだが、なぜかここのところほとんどロード。マウンテンバイカーは横乗り系的なところがあって、この時期はウインタースポーツなのかな??と思っていたら、今日はどういう訳かダウンヒラー達が動き出す予兆を見せた。
さて、そんなつい先日、NZW様からロードのバージョンアップの相談を受けた。色々メールでやり合い結局フロントフォークを最新のカーボンの物に変えることとなった。作業後実車を眺めてみると、う〜ん、かっこいい。フォーク変えるだけでこんなにも印象が変わるとは。もちろん重量もずいぶん軽くなったし、乗り味も変わっているでしょう。
さて、NZW氏のバイクにはサイクルコンピューターが装着されており、なにげにオドメーターを見たら5万キロ代を示していた。小数点が見あたらない。たしかこのメーターは1万キロを超えると小数点が消えてキロ単位の表示になると思い出した。以前NZW氏に伺った話では通勤で毎日往復40キロは走るとのことであった。そして休みの日も奥多摩方面へと走りに行くことがあると聞いた覚えがある。しかし5万キロってのは何かの間違いだと思った。
さて、NZW氏登場。一通りフォーク交換に伴う注意事項等をお話ししメーターの話をした。ら、「あー、あれは間違いなんです。5万キロじゃないんです。」とのこと。やはりそうだったか。いくらなんでも一般ピープルがそう易々と5万キロも走るわけはないと思った。ら....
「メーター一周しているんです」とのこと。私は一瞬考えた、そして言葉にならなかった。ってことは....「15万キロです」とのこと。
いやー、もう参りました。ほんとに土下座して「参りました」って言おうかと思ったくらい(やればよかった)びっくりしました。このロード1台で走った距離ではなく、メーターを使い回してもう1台お持ちのMTBや以前乗っていたMTBなど全てのトータルの距離ではあるとのこと。それにしても15万キロとは....
NZW氏、私よりちょっと年上の方ではあるが見た目よりずっと若くそして2枚目である。そしてよき父でもある(と思います)。もちろんプロの選手というわけではなく、会社員の方である。
世の中には想像を超えたことを平気でする方がいるんだなーと思った本日ではあった。

2月22日(金)
先日発売になった柳原選手プロモーションによる富士見パノラマDVDビデオを見た。ありがちな、あちら物のビデオを真似た音楽ジャラジャラ系のBGMではなかったのは良かった。が音量もうちょっと低ければいいのに。せっかくのヤナギのコメントも聞き取りづらい。あと映像はちょっとぶれている。これなら私のバイクにセットした車載ビデオやICKW氏の盗撮....じゃなくて頭撮ビデオのほうが写りいいかも??と思ったけどきっとペースが違うからだろうなー。あんなジャンプ私らにはできません。でも全開走りじゃないですね、映像見ていると。コメントしながら走れるくらいだし。是非全開走りも見たいなー。しかしあんな風に走れたら楽しいだろうな。ちなみにそれでもAコース8分弱くらいで走っている。
ところでDVDソフトっていうのは初めて買った。DVDではマルチアングルという機能がある。たとえばこのDVDは40分物だが、マルチアングル機能によりヤナギの視線、後ろから追った視線、そして外から見た視線の3つに切り替えることができる。すなわち40分X3=120分楽しめることになる。これで1900円なら安いのではないかと思う。
さて昨日、とある展示会があった。そこには柳原選手もいた。ほんの5分くらいお話をしたのだけれど、そのときに「あー、この人ってあんな走りをするんだ」と思いながらお話ししました。以前タモリが番組中にゲストのタレントにそのタレントの写真集をもらって「ほー」とか言いながら写真集とタレントを眺めていた。なんかそれってわかる気がする。同じような心境でした。
しかし肝心の製品について話を伺うのを忘れていた。と言うかそれって大変失礼なことだと思った。すみませんでした。m(_ _)m

2月23日(土)
以前書いた醤油さしだが相変わらず調子いい。今までの不満はすべて解決されており快調である。ここまで調子いいと逆にいたずらしてやりたくなったりするわけで、わざと差し口から醤油が垂れやすいようにしてみたりする。が、まったく垂れない。今までの苦労(?)は何だったのかと思うと、垂れさせてやりたいときに垂れてこないのが悔しくなってくる。から余計に垂れさせたくなってくる。けど垂れない。でもなんだか素晴らしい。ちゃんと考えて設計すれば垂れない醤油差しもできるのですね。ってことは今までの醤油差しはあまり考えれれていなかったと言えることになる。醤油差しで感動する毎日である。

2月24日(日)
本日はTBS緑山スタジオまでBMXを見に行った。BMXと言ってもハンドルグルグル回る系のフリースタイル系ではなく、本来のBMX、そうダートでヨーイドンの競争をするBMXである。クラブ遊輪館のDH部隊数名がちょっと前からBMXに凝っている。話を聞くとBMXのテクニックがすごくDHに役立つとのことである。と言うかやり始めてから皆BMXにはまっている。色々説明してもらうと「なるほど」とうなずける内容だったので、それ以来興味あった。
さて、いざ会場に着くと話に聞いていたとおり子供が多い。で、彼らがとてもうまい。相手は子供なのにと思いつつもここは実力主義の場、うまいやつが偉いのである。そして女性が多い。これにはびっくりした。参加人数に対する女性比率はおそらく自転車競技中1番と思える。
さて競技だが、わがクラブメイトは予選敗退や準決勝で敗退という形で終わった。が、別にこれでいいのである。誰でも初めは初心者なのである。初めっからうまいやつはそうそういない。それに真ん中ぐらいで終えるより、トップかビリの方が印象に残るので目立つ。印象に残ればあとは好きこそ物の上手なれ。やっているうちにどんどん上手になって、そしてこんどはトップで目立って欲しい物である。何事もポジティブに考えていこう。まあ、言うは優し、やるは難し。
と、言っているような私がレース終了後ちょっとだけ走ってみた。ら、先ほど予選敗退したわがクラブメイトにもあっさり後れをとる。頭ではわかっているつもりでも、やるとなると一筋縄ではいかない。要修行である。そして私と同じく初めてコースに出た本日の応援要員も、いざコースに出たらそのおもしろさに取り憑かれたようである。何度も何度も走り回っていた。
今、BMXと言うとおそらくほとんどの方がハンドルグルグル回る系のフリースタイルを思い浮かべると思われる。実際その手のBMXの方が売れる。しかしファッションとしてフリースタイルのBMXに乗るという風潮が一段落したら、BMXはレーサーが流行ってくるのでは?とも思う。見た目の派手さではハンドルグルグル系の方がインパクトあるだろうが、BMXレースはシビアなコース取りや実践で使えるテクニックなどはBMXのみならずDHにも生かせるし、現に一流どころのDHライダー達が今、こぞってBMXをやり始めている。DHでは速い彼らも、BMXでは苦戦しているようである。そしてデュアル競技が今シーズンから4人での争いになる。こうなってくるとDUALじゃなくてQUADになるなー。と言うことはBMXレースそのものになると言えるのではないでしょうか?

2月26日(火)
〜究極の選択〜
仕事で疲れた体を癒すためにボーっとするならどちらを選びますか?
・寒い時期に寒い地方へ行き、暖かい部屋で窓越しに雪景色なんぞを眺めつつボーっとする。
・暑い時期に暑い地方へ行き、空調の効いた涼しい部屋で窓越しに海なんか眺めつつボーっとする。
私なら前者。でも昔の私ならどちらももったいなく思うでしょう。休みなのにボーっとするなんてもったいないと。年とったのかな?それとも疲れているのかな?

2月28日(木)
〜究極の選択 その2〜
住むのならどっち?
・思いっきり都心のど真ん中で、たまの休みくらいは田舎で過ごす。
・喧噪から離れた田舎暮らしで、たまに都会に遊びに行く。
私は前者です。


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